[2020年4月2日] 九都県市で新型コロナウイルス対策のテレビ会議を開催

九都県市で新型コロナウイルス対策のテレビ会議を開催

4月1日は九都県市首脳会議のテレビ会議を開催し、東京都を始め各都県市の状況や課題の共有を行いました。
九都県市の事務局は現在川崎市さんで、福田市長を始め川崎市の皆さまのご尽力に感謝申し上げます。

九都県市の感染状況(4月1日時点)は、

東京都:587人(直近1週間:375人)
埼玉県:107人(直近1週間:43人)
神奈川県:128人(直近1週間:38人)
千葉県:124人(直近1週間:65人)
※障害者施設集団感染で急増
※千葉県は無症状病原体保有者を別途集計。29人、うち直近1週間25人
横浜市:30人(直近1週間:14人)
川崎市:30人(直近1週間:21人)
さいたま市:10人(直近1週間:4人)
相模原市:31人(直近1週間:4人)
千葉市:5人(直近1週間:4人)
※昨日、県が発表した千葉市20代女性は住民票だけで千葉市に居住実態がないとのこと。県から情報提供が無かったので現在確認中です

と、人口比を考慮してもかなりの差異がある状況です。
人口密度、都内への通勤等の比率など様々な要因がありますので、各地域の感染エリアのリスクについて分析し、そのステージに応じた対策が必要です。特に東京都のリスクが突出していることがお分かり頂けるかと思います。

緊急メッセージの内容は以下の通り。

今、世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症については、1都3県においても944名(3月31日時点)の感染症の患者が確認されており、大都市での感染拡大が顕著となっております。

一体的な圏域を構成し、人々が日々広域的に移動している九都県市では、これまで感染症対策に連携して取り組んできたところでありますが、今回の事態を早期に終息させるため、感染症の患者の発生状況や今後の医療体制など一層の情報共有を図るとともに、更なる連携強化に取り組んでまいります。

住民の皆様におかれましても、お一人おひとりがこの事態に危機意識を持っていただき、各都県市から要請されている次の点などについてご理解・ご協力賜りますようよろしくお願いいたします。

・感染症の患者の爆発的な増加を防ぐため、各都県市の要請を踏まえ、お一人おひとりが適切な行動を取るようにしてください。
・「換気の悪い密閉空間」「多くの人の密集」「近距離での会話」の場所を避けるよう行動してください。特に、感染リスクが高いと言われる3つの条件が重なる場所には十分に注意してください。
・症状の出ない方や症状の軽い方が、無意識のうちにウイルスを拡散させることが懸念されています。重症化しにくいとされる若い世代の方を含め、他の世代の方に感染させないことに配慮し、人混みへの不要不急の外出を控えてください。また、中高年を含む全ての世代の方が、夜間の外出を控えてください。
・体調が悪いときは、まず相談窓口やかかりつけ医に電話で相談するなど、適切な行動を取るようにしてください。
・食品、日用品、医薬品などを過剰に購入される例が発生しているため、不確かな情報に惑わされず、政府や自治体からの情報に基づき、必要な量の購入にとどめるなど、冷静に対応してください。
・医療を支えている医療従事者をはじめ、新型コロナウイルス対策に従事する全ての方々とそのご家族を全力で応援してください。
・感染症の患者やそのご家族等に対して、人権や個人情報の保護について、ご理解とご配慮をお願いします。

私からは九都県市での感染情報の共有を提案。東京都の感染者情報で非公表部分が多いことから、都内の感染と都内勤務の市民の感染の関係性を類推することができない状況です。

都内の感染者がどのような場所・状況で発生しているのか、九都県市で共有できれば、感染経路の特定や市民への適切な注意喚起に繋げ、首都圏の感染拡大防止を図ることができます。
相模原市の本村市長からは感染者や家族の人権・個人情報保護の呼びかけが提案され、私も大いに賛同しました。

保育士1名の感染が確認された保育園の検査結果

昨日の児童27人の検査結果は全て陰性でした。既に陰性が確認された児童22人を含めると49人が陰性、残りの児童の結果は本日分かります。また、全職員34人も全て陰性です。

昨日は保育園分も含め47件を検査し、1名の感染が確認されました。この方もこれまでの感染者同様に都内勤務の方で、主に職場との往来のみ、発症後は自宅待機されています。ご家族に症状を訴える方はおらず、慎重な健康観察を実施中です。