[2020年5月6日] 5月5日の感染者発表はゼロ。県の方針、連夜の地震について

5月5日の感染状況

5月5日の新たな感染者の発表はありませんでした(検査件数31人)。ここ1週間は0,0,0,0,2,0,0という状況。
千葉県全体の感染者も1人で、10日連続で一桁となっています。GW期間中で少し検査数が少なめということを割り引いても低減傾向にあることは間違いありません。皆さまの行動変容の積み重ねであり、重ねて敬意を表します。

累計患者数は94名(入院中37名、退院51名、死亡4名、ホテル療養2名)。
退院される方が着実に増え、病床に余裕が出始めています。私たちは楽観視することなく、今後も病床確保を着実に進めていきます。

千葉県全体では東葛北部・南部医療圏で感染者に対して病床が不足し、入院待機者が多数発生していました。
この間、病床確保・軽症者用ホテルの確保が進み、退院が出始めていることで一時の危機的状況は脱していますが、まだまだ余裕があるとは言えない状況でしょう。県のリーダーシップで東葛地域のさらなる病床確保が進むよう期待しています。

青葉病院は多数の患者を受け入れており、感染症指定医療機関としての機能を十分に果たしてくれていますが、県内の感染症指定医療機関の中には十分な患者を受け入れられていない機関もあります。
新型インフルエンザでも同様の課題が指摘されており、今後の為にもどこにボトルネックがあったのか検証し、感染症指定医療機関としての役割が十分発揮できるようにすることが重要です。

県は5月7日以降も休業要請等を継続

県は5月5日に、5月6日までが対象だった各業種への休業要請、居酒屋・レストランでの午後7時以降の酒類提供の自粛、外出自粛などについて5月末まで全域で継続することを決定しました。
また、県内で感染者が少ない状況が続いていることから、1、2週間後を目途に感染者数・余裕病床の推移を見極めて休業要請対象業種の緩和を含めた見直しを検討する考えを示しています。

各種対応を継続し、1、2週間後に緩和を検討することは妥当ですが、以前から申し上げているように最初に緩和されるべきは大人ではなく、未来を担う子供たちであり、学校であるべきです。
県は既に5月末まで県立学校の休校延長を決めていますが、感染者数・余裕病床の推移を見極めて段階を踏んでの学校再開を最優先に検討して欲しいと思います。

なお、営業自粛要請に対する県の支援策は5月7日以降は「財政が大変苦しい」との理由から消極的とのこと。
これら県の方針を受けて、千葉市の今後の対応方針について各部署と検討します。

連夜の地震、備えを万全に

5月5日も地震がありました。連日の緊急地震速報に不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちはすぐに注意配備体制を取り、市内の被害状況の確認を進めました。市内では地震に驚き、躓いて軽症の方が1名いらっしゃいました。

災害が起きるかどうかは人間にはコントロールできません。だからこそ人間ができる備えを行うことが重要です。
家具の転倒防止対策は万全でしょうか。備蓄は五体満足で初めて意味があります。私は阪神淡路大震災の経験者として、胸より高い家具を買わないようにしていますし、冷蔵庫は専用金具で固定しています。

直下型地震では家具は文字通り飛んできます。依然として市内で転倒防止対策を実施していない方が多く、この機会に見直して欲しいと思います。
なお、借家の場合は固定金具によって壁に穴を開けることがネックとなっています。私たちは国交省に対して防災用のこうした対策には原状回復義務を免除することを求めるとともに、宅建協会千葉支部など、不動産業界に対して借家人のこうした対策に対して理解を求めています。皆さまも是非オーナー等に相談してみて下さい。

様々な防災関係の情報は「千葉市防災ポータル」などをご参考下さい。
https://www.city.chiba.jp/bosaiportal/

千葉市では5月5日に紹介したように感染症蔓延期を意識した避難所の在り方などについて検討してきました。また、2019年の災害を受けて、全ての避難所(学校・公民館)に太陽光発電・蓄電池を民間資本で整備するプロジェクトなどを他市に先駆けて実施中です。
今後も備えを万全にして災害に強いまちづくりをともに進めていきましょう。