[2020年5月19日] 5月18日の感染者2名(帰国者関係)、独自支援策の延長など

5月18日の感染者2名(帰国者関係)、独自支援策の延長など

5月18日は新型コロナウイルスの感染が疑われる方々を26人検査し、24名の陰性、2名の陽性(患者1名、無症状病原体保有者1名)が確認されたことを発表しました。2名はいずれも例の帰国者の濃厚接触者となります。
ここ1週間の感染者は0,0,0,2,6,0,2(感染経路不明は0,0,0,0,2,0,0)という状況。県全体ではこの2名以外に感染者はありません。

104例目は40代女性で市内勤務の会社員。熱はなく、咳・咽頭痛のみで感染可能期間も勤務されていましたが、車通勤かつ人との接触が無い職種となります。無症状病原体保有者は104例目の同居家族で10歳未満の女性。
今回の一連の感染者は複数の家族なのですが、家族ぐるみの交流があり、帰国後に社長宅で頻繁に一緒に多人数で食事を取っている状況のため、ここまで感染が拡大したと思われます。

この間の積極的疫学調査の結果、残る濃厚接触者は4名に絞られてきました。帰国者の勤務する会社の社員1名を除けば、あとは全てこれら家族グループ内の方々です。いずれも症状はありません。
本来であれば濃厚接触者は症状が無ければ待機の上で健康観察を行い、症状が出た段階でPCR検査することが基本なのですが、今回はある種のクラスターと位置づけ、症状が無かったとしてもPCR検査をしていく方針です。千葉市は過去にも事例に応じてこのような方針で徹底して検査をしています。残る4名の検査結果が分かり次第、お伝えします。

今事案は帰国者の14日間待機がいかに重要か、屋内空間における多人数での会食がいかに感染リスクが高いかを私たちに示しています。市民の皆さまの多くは以前よりご承知のことと思いますが、改めて一人ひとりの行動変容をお願いいたします。
同時に、これら感染者の人権侵害、滞在した国に関する偏見等に繋がらないよう、十分ご留意下さい。

退院が1名増えて、感染者数106名(患者数104名、無症状病原体保有者数2名、入院中22名、退院77名、死亡5名、療養終了2名)という状況です。
病床に関してはまだステージ1の状態を維持していますが、今後も感染・入院者が続くとステージ2に移行する可能性があります。一連の感染者は全て軽症・無症状病原体保有者なのでホテル療養なども組み合わせながら病床に一定の余裕を持たせられるよう努めます。

第2波への警戒としてはこの一種のクラスターよりも先日の2名のような感染経路不明の感染者が今後散発的に出てくるかどうかが重要です。しっかりと感染動向を見極め、適切に対応していきます。

市独自支援の延長措置を決定

千葉市が独自施策として実施している最大50万円のテナント支援協力金について、従来の1か月分から2か月分に拡充することとします。
また、17日で一旦終了した出前利用促進キャンペーンを31日まで延長することとしました。Uber Eatsについても近いうちに追加できる予定です。既に4/24~5/14までで約23,000件の注文が行われており、皆さまもこの機会に是非ご活用下さい。

今後も国の交付金の活用、市の財政調整基金の取り崩しにより、各種対策を実施していきます。

なお、事業者向けの支援策はまだまだ知られていないところがあり、市では様々な広報物、業界団体からの周知に加えて、昨年(2019年)の台風災害時と同様にプッシュ型で支援制度の案内をすることも検討しています。

様々な方々から支援を頂いています

5月18日は市内で飲食店を経営されている㈱WEEDSさんから手作りマスクを寄贈頂きました。
営業自粛中に社員の皆さんとともに制作されたとのこと。営業ができない苦境の中で社会のために行動頂いたことに心から感謝申し上げます。

マスクでは他にも先週15日に山手運送さんから子どもルーム用に子ども用マスク1万枚を寄贈頂いています。

また、ホンダカーズ千葉さん、千葉県オールトヨタさんから、新型コロナウイルス感染者等を搬送するための車両を無償貸与頂いています。
どちらも陰圧構造を備えた車両で、自家用車のない陽性患者等を自宅から医療機関等に搬送するために活用します。

多くの企業、団体、個人から頂いている支援に感謝します。医療・介護関係者への支援を寄付金+市の支出で実施することとなっていますので、今後はこちらへの寄付のお願いをしっかりと広報していきます。