[2020年5月24日] 5月23日の感染者発表はゼロ、緊急事態宣言の解除を見据えて

5月23日の感染者発表はゼロ

5月23日は新型コロナウイルスの感染が疑われる方を31人検査し、全て陰性でした。
ここ1週間の感染者は0,2,0,0,1,0,0という状況(感染経路不明は0,0,0,0,0,0,0)。千葉県全体でもゼロです。

1名の方が退院され、感染者数107名(患者数105名、無症状病原体保有者数2名、入院中17名、退院83名、死亡5名、療養終了2名) となっています。
病床はステージ1(安心)で安定しています。

緊急事態宣言の解除を見据えて

明日25日に1都3県の緊急事態宣言が解除されるとの報道があります。1都3県の感染状況を見れば解除は妥当と思います。
千葉県が東京都と一体といっても、南房総や県東の方々は殆ど生活圏において関係ありませんので、県の中でどのように地域を分けて次の波が来た時に対応するかを考えるべきでしょう。

千葉市は緊急事態宣言が解除された後、公共施設それぞれどのように対応するかは整理しており、22日の対策本部でも25日の前倒し解除も想定して準備するよう指示しています。
明日25日には各公共施設の対応について一覧を市ホームページに掲載する予定ですので、ご確認頂ければと思います。

言うまでもないことですが、緊急事態宣言が解除されたから全ての活動が元通りに戻るわけではありません。感染リスクが高い空間を避け、日常生活においても十分留意する必要があります。
先行して解除された地域の人流データを見ても人出の増は限定的ですし、意見交換した解除地域の各知事・市長からも「解除されたからハメを外すなんてない。日本人は節度がある」との意見がありました。少しずつ、段階を踏んで社会活動を取り戻していきましょう。

一方で過剰に気にし過ぎることも避けるべきです。
世の中にはリスクは無数にあります。自分たちが日ごろどの程度のリスクを受け入れ日常生活を送ってきたのかを理解し、継続可能な行動を取っていきましょう。もちろん、新型コロナウイルスは新たな感染症ということで、従来のリスクよりはディフェンシブに。

行政が示す行動モデルよりも、さらにリスクを取って行動する人を「そんなに気にしなくていいのに」と声をかけるのは慎重にしたいですね。その人なりの行動ですから、それはそれで良いのです。
しかし、その方々が「なぜあなたはリスクを軽視するの」と相手に言うのは同じく慎重であって欲しいですし、それを行政などに「ああいう人たちを取り締まって」と言うのも行政の対応コストを徒に増やすことに繋がります。

相手なりの事情がある。それを慮った上で、ともに新型コロナウイルスと今後も向き合いながら、社会経済活動を再開させましょう。新型コロナウイルスによって今後も取り戻せない分野は、それぞれの領域で工夫して乗り越え、進化していきましょう。