[2020年5月27日] 5月26日も感染者発表はゼロ。特別定額給付金について

5月26日も感染者発表はゼロ

5月26日も感染者発表はありませんでした。千葉県も同様にゼロです。

毎朝、感染状況などを報告してきましたが、毎朝の報告はこれで終了させて頂きます。もちろん、皆さまに報告すべき感染状況があった時は説明します(昨日(5月26日)ややこしい案件があったので明朝は報告します)。
私も新型コロナウイルスの感染が本格化してからは子どもたちと一緒に寝ることもなく、夜と早朝も作業していましたが、今日(5月27日)からは子どもたちと一緒に寝て、寝かしつけも再開するつもりです。

人出が増え始めた先週末から緊急事態宣言解除後しばらくの行動が感染状況として出てくるのは6月に入ってからと思われます。6月1週、2週で感染者が発生しない、もしくは散発的な発生に留めることができれば、私達は新型コロナウイルスとうまく共存しながら社会経済活動を再開することができそうだと評価できるでしょう。それぞれの立場で最悪も想定して選択肢を持っておくことが重要です。
そこを乗り切れば、今度は冬の感染シーズンをどう乗り切っていくかも見据えての長期的な展望を考えていくことになります。

3月3日のFB記事の抜粋です。この原則を今まで貫くことができたのは市民・議会のご理解、職員の奮闘に尽きます。改めて感謝申し上げます。
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2月18日、私の誕生日に書き綴り、未投稿のままにしていた文章を見つけ、ここで投稿します。新型コロナウイルスの今後を予測し、政治家・行政が意識しなければならないことを書こうとしたものです。

一人の政治家として、行政を預かる者として、私が意識していることは、

●専門家と現場の知見を活かし、常に科学的知見や根拠に基づいて対策をすること
●一方で、専門家・現場と国民の意識の溝を理解すること
●専門家・現場の通りにすると、不安に駆られる国民から信頼を失い、専門的知見に基づいた現実的対応ができなくなるリスクを理解すること
●専門家からは「ちょっと踏み込んだ対策だが、政治的判断としてやむを得ない」と言われるラインで施策を展開し、国民に寄り添って専門家と国民の間を繋ぐことで幅広い国民の信頼を得ること
●常に先に待っているリスクや景色を想定して、予報し、事態の変化に対して国民の心の準備を促すこと
●不安を訴える人々に寄り添い過ぎ、過剰な対応を取ることで、医療や経済が崩壊し、別の形で生命の危機に晒される人々が出ることを政治家として理解すること
●上記についてはうまく説明しないと、論点を理解できない人から「経済のために人を見殺しにするのか」と批判されるので、説明の論旨展開や場所には細心の注意を払うこと

原発事故後の放射能に必要以上に怯えてしまったこと、豊洲市場の狂乱劇で、楽観視はいけませんが、必要以上に怯えることのリスクと社会的コストについて学んだはずです。

確かに不安に寄り添った思い切った対策は目立つし、評価を得られます。一方、それによって高まった別のリスクやコストによって失われた命は間接的であるがゆえに目立ちません。
そのため、政治家は不安を訴える側に寄らざるを得ません。しかし、私たちは政治家です。負託を得た人間として、自らの政治生命を削ってでも、できる限り正しい道のりを提示し、実行する責任があります。

こうした危機の際は、マスメディアやSNSで様々な専門家と称する方々が登場します。
私から見れば無意味な行政批判に見えても、一般の方にはどれが適切な行政批判で、どれが無意味な批判か分からないと思います。どうしても政治家や行政が信用できない方は、医学的なことは主要な学会の見解を確認し、自ら判断していくことが重要です。

私たちは新たな脅威にゼロリスクを求めがちですが、既に存在するリスクを意識して

文章はここで終わっています。
あまり裏側の考えを出すべきではないかもしれないと思って止めたものですが、今の状況を見ると何とも言えない気持ちです。

千葉市に関しては変わらず上記考えの下で、市民の不安に寄り添い、しかし専門家の知見に基づき、全体コントロールを失わず、刻々と変化する事態に市職員や関係者とともに向き合っていきます。

特別定額給付金、28日給付開始、郵送は29日発送

特別定額給付金についてはオンライン申請分が明日28日より順次振り込みを開始します。郵送分は29日の発送に向けて作業の最終段階です。
皆さまにはお待たせしており、大変申し訳ありません。首都圏の政令市や世田谷区など人口の多い23区などはほぼ同じスケジュールとなっており、指定都市市長会を通して給付金の仕組みの問題点の改善(国で一元化、オンライン申請の改善など)を政府には提言する予定です。

手書きで申請を受け付ける自治体をマスコミが報道したために、「なぜうちではあの手法ができないんだ」と千葉市を始め、全国の自治体が責められました。
その自治体は大量の手書き申請が殺到し、事務が混乱、申請書を送って1ヶ月経ってようやく給付できるという状況に陥っています。これから郵送の申請書を発送し、その処理も行うことになりますので、さらに負荷がかかることでしょう。私達はこの事態を想像し、手法として採用しませんでした。
千葉市は郵送分については到着後、2週間程度で給付することができると見込んでおり、おそらく全世帯への給付完了時期については人口の多い千葉市の方がその都市より早くなる可能性があります。

私はその都市を批判したいわけではありません。1日も早く給付金を必要とする人に届けるために特殊な方法を覚悟をもって実施した思いは肯定されるべきです。
しかし、事務方の思いとは裏腹に「今すぐ必要な人だけにして。多くなると全体給付が遅れます」という但し書きが殆どマスコミで報道されず、結果的に想定を超える手書き申請書が殺到する結果となりました。
このようなことが起きないよう平時に仕組みを作ることの重要性、緊急時に安易な手法に飛びつかない、ということを教訓として社会が次の世代に引き継いでいくことが重要です。