[2020年8月14日]週報やグラフを公民館等に掲示します

週報やグラフを公民館等に掲示します

以前からご紹介している新型コロナウイルスに関する週報について、公民館などの市施設に陽性率グラフ等とともに掲示することとしました。
以前コメントで記載したように回覧板等では印刷・回覧にタイムラグがあり、タイムリーな情報提供が求められる現状では採用できないため、あまり負荷やコストをかけずに一定の周知ができる方策を議論し、実施することとしました。

ネットが使えない方に千葉市の状況をリアルタイムに理解頂き、日々の感染者数に一喜一憂しない風土を作っていきたいと考えています。
(本当は災害時も考慮すると、全ての市民が最低限のアクションを行って情報を自ら取る備えをして欲しいと思いますが、理想と現実です。)

未だに報道や政治家・行政の中には日々の感染報告を行うケースが散見されますが、以前より繰り返し申し上げているように日々の陽性数をただレポートすることは現段階においてメリットが少なく、市民が見るべき本当に大事なデータに触れる機会を削ぐという意味でデメリットの方が多いと私は考えています。

・陽性者は濃厚接触者なのか経路不明なのか
・陽性者の傾向に変化はあるのか
・医療の状況はどうなのか、均衡が保たれているのか
・陽性率はどのような状況なのか

東京、千葉などの実効再生産数が1を切り始めました。
以前も申し上げたように、お盆に入って社会経済活動が低下していること、報道・行政等による強い自粛ムードによって、今後感染は減少傾向に進む可能性が高いと思われます。

ただし、この強い社会経済活動の抑制は別のリスクを顕在化させる以上、長く続けられるものではありません。私は繰り返し「現実的で継続可能な感染拡大防止対策を行うことが重要」と申し上げてきました。
一定の感染の落ち着きを見て、再び社会経済活動が活発になり始め、そしてどこかの時期に再び感染が拡大していくことになります。この繰り返しの度に徐々に人々が警戒感を覚える陽性者数の基準は上がっていくでしょうし、日々の数ではなく、ここが重要だというポイントを理解する国民も増えてくると思われます。

今は春と異なり、医療体制は一定程度整っており、一部地域を除き、多くの都道府県で確保した病床で対応できていますが、報道や多くの人々は実態以上におそれている状況です。
これが何度かの波を繰り返すうちに医療現場の実態に等しいレベルまで追いついてくる、その時が来春なのか来夏なのか分かりませんが、必ず来るはずです。

過剰に恐れず、しかし過小化せず、全体リスクを踏まえて、この新型コロナウイルスにどのようなスタンスで臨むのか、総理や政府から日本のスタンス、シナリオ、各フェーズにおける政府の打ち手の見通しなどが明確に語られ、日本の進む道に希望と自信をもって国民が団結して乗り切ることを強く願います。

正しく知り、正しくおそれ、「行かない」「やらない」等の無理な行動を取るのではなく、3密を避ける、マスクや手洗いの徹底などの基本的な予防行動を取り、今まで社会や個人が大事にしてきた活動との両立を図っていきましょう。
もちろん、コロナ以前より本当は見直すことが求められてきた活動や行動はこの機会に改めることが重要です。