[2020年10月15日]コロナ差別がゼロのまち宣言を発出、10月7日~13日の週報

10月7日~13日の週報

新規陽性者:59人
・入院:52人
・ホテル療養:7人
入院者の動き
⇒退院:26人
⇒ホテル療養移行:11人
入院者47人の内訳
・重症:1人
・中等症:2人
・軽症:44人
この週は社員寮(12人)と特別養護老人ホーム(職員2人、入所者6人)で集団感染が発生したため、陽性者は多く、入院者も増えています。
「病床数から見た新型コロナ対応における市内の医療の状況」はステージ2のままですが、(増加傾向)を入れています。
陽性者に占める民間検査比率も高くなっており、日々の診療の中で検査が行われていることがうかがえます。民間検査も含めた検査数グラフをつけていますので、それをご覧頂ければ民間の検査数の増加が分かるかと思います。
医療現場では薬や対処法などが確立されてきており、医療従事者のご尽力により適切に対応ができています。
皆様も引き続き、3密が重なる空間を避けるなど、現実的に継続可能な感染防止対策を行っていきましょう。

コロナ差別がゼロのまち宣言を発出しました

一方で、未だに陽性者や濃厚接触者、医療従事者への偏見や差別、風評被害が絶えないことを受け、昨日千葉市は「コロナ差別がゼロのまち宣言」を発出しました。
<宣言1>
感染者や医療従事者等の人権を守ります
~感染者や医療従事者等は、守られるべき存在です~
(お願い1)
感染者・濃厚接触者やその家族、友人、医療従事者等に対して非難したり、誤解や偏見に基づく差別、いじめや誹謗中傷等をするのはやめてください。
感染者等に関する個人情報や心ない書き込みをインターネット・SNSに掲載・投稿することはやめてください。
<宣言2>
風評被害を防ぎます
~正しい知識・情報に基づき、冷静な行動を~
(お願い2)
正しい知識等をもとに、むやみに恐れることなく冷静に行動し、誤った情報や不確かな情報をうのみにして拡散することはやめてください。
店舗・施設等に対しても、新型コロナに関する誹謗中傷等することはやめてください。
<宣言3>
思いやりの気持を持って、安心して暮らせるまちづくりに取り組みます ~人を思いやる気持ちを忘れずに!~
(お願い3)
克服すべき相手は、人ではなくウイルスです。「もし自分が感染したら…」と考え、すべての市民がお互いを思いやる気持ちを忘れずに、行動してください。
1人1人が「新しい生活様式」を実践し、感染予防に努めてください

差別的行為などは千葉市でも実際に存在します

実際に千葉市で起こった不当な差別的行為や誹謗中傷事例について一部紹介します。
感染者の卒業アルバムの写真の顔に〇をつけられた状態でSNSに投稿され、誹謗中傷を交えて拡散されていた。
医療従事者が子どもを預けている保育園から、たびたび家庭内保育を勧められる。
行きつけのお店に行こうとしたら、医療従事者であることを理由に来店を拒否された。
感染した教員が復職しようとした際「学校で再び教えることは許されない」というクレームが入った。
近所の医療施設で感染者が発生したという旨の回覧板が町内会で回覧された。
感染者の住んでいる集合住宅の掲示板に「コロナが出ました」という趣旨の張り紙が出された。
体調不調により大事をとって数日休んだ教員に対し、保護者からPCR検査を受けさせろとクレームが入った。
登校日に同学年の保護者から「コロナの対応をしている医療従事者関係者が来ていたら怖い。」と言われた。
配偶者が医療従事者であるという理由から、自らの勤務先から自宅待機を命ぜられた。
感染者と同じ学校の児童が塾に通うことにクレームが寄せられた。
不安が募り、自分のしている行為が差別や偏見やプライバシー侵害につながることまで思いが至らない心情は理解できますが、だからといってその行為が容認されるわけではありません。
感染症は差別の歴史でもあります。同じ過ちを教訓を得ているはずの私たちがまた繰り返してしまうのか、歴史に恥じない行動を一つひとつ、ともに取っていきましょう。

千葉市の新型コロナウイルス感染症の感染者発生の公表についての考え方

(公表の目的)
感染症のまん延を防止し、感染症によるリスクが個人や社会に与える影響を最小限にし、もって市民の皆さまの安全・安心な生活を維持するため、発生状況等の情報を公表しています。
(市は、みだりに施設名等を公表しません)
集団感染の発生が確認され、感染者と濃厚接触した可能性のある者を特定できないおそれがある場合は、原則として、施設名とともに感染者の接触が疑われる期間を広く公表し、調査への協力を呼びかけます。
集団感染の発生が確認されたが、感染者と濃厚接触した可能性のある者を特定できている場合は、施設名は公表しませんが、施設の業種・業態、また、施設内の状況で感染拡大に影響があると推測される事項について情報提供し、市民の皆さまに注意喚起をします。
なお、施設名を公表しない場合においても、保健所は濃厚接触者の特定、PCR検査の実施、消毒指導などに適切に対応し、感染拡大防止に努めています。