[2020年11月29日]クラスター2件の概要、市民との対話について

クラスター2件の概要、市民との対話について

感染状況については依然として警戒が必要な状況です。千葉市では昨日、特別養護老人ホームと大学運動部でクラスターと認定しました。
特別養護老人ホームは、最初の陽性確認が11/16と早く、そこから徐々に入所者の陽性が確認され、5人を超えたためクラスター認定となりました。このケースは保健所が早期に介入することができ、既に検査数:114、陽性者数:5という状況です。
62人の陽性者を出した先の特養クラスターは保健所が入った時には既に集団発熱後でした。今回はこのようなケースにはならないと考えられますが、重症化するリスクの高い層が入所する施設ですので、施設事業者とともに今後も最大限の警戒を払います。
既に発表したとおり、千葉市は介護施設・障害者施設等で新規入所者・職員のPCR検査費用の2/3を助成する事業を開始します。他自治体の中には契約した医療機関まで行かなければいけないケースもありますが、千葉市は施設内で検体を採取することが可能です。
重症化しやすい、陽性となった場合に対応が困難な層が入所する施設での集団感染を最小化するため、積極的な検査を進めていきます。
大学運動部は部員49人が全員寮生活をしており、今後さらに陽性者が増える可能性があります。
大学も寮生活のリスクを十分に認識しており、早くから1人部屋としていますが、寮生活はどうしても完全に感染を防ぐのは難しい現実があります。残りの部員、コーチ、食堂職員などの検体は既に採取しており、検査結果は今後判明する見込みです。
陽性者数は増加が予想されますが、健康な10代の学生のため、基本は軽症者用ホテルとなりますので、病床の圧迫要因としてはあまり高くはないと考えられます。
連休中・明けの感染状況を注視していました。ここでこれまでのような明確な拡大傾向が続けば医療ひっ迫が現実的になりうる状況でしたが、少し伸びが鈍化したように感じます(もちろん一過性の可能性もあります)。
本格的な冬がこれから訪れることを考えると、ここで行政・個人ともに対策を強化し、明確な低減傾向を作っていくことが肝心です。
テレワークの推進等、屋内での接触機会を減らし、手洗い、換気などで3密を避ける、体調不良時は外出しない等の基本的な対策を、国の分科会が示した5つの場面も参考にしながら徹底して苦境を乗り切っていきましょう。

毎年恒例の対話会に出席

また、昨日は幸町1丁目コミュニティ委員会の方々との意見交換。毎年この時期に地域活動の説明や行政への提言などを頂き、数多くの制度や改善が生まれてきました。
今回は自転車保険の出張加入、モノレールの抗菌コーティングの実施、死亡に伴う手続きの支援について提言・要望を頂き、私たちの考え方を説明しました。
昨年この会でも自転車事故で高額賠償を求められるケースを念頭に義務化要望を頂き、今議会に条例改正案を提出しており、来年4月から義務化予定です。
市政だより等での啓発だけでは浸透しないため、自治会が希望すれば出張して加入を受け付けてはどうかという提案で、市が協定を締結している保険会社と連携して実現する予定です。
死亡に伴う手続き支援は私もSNS・直接ともに多くの市民から「辛い状況の中で多岐にわたる手続きをするのは改善して欲しい」との声を頂いています。
手続きを一覧化したリーフレットを作成するなどしてきましたが、今後は区役所に専用の一元化窓口を設置するべく検討を進めています。
私はこうした対話を300回以上重ねて、現場目線での行政運営を心がけてきました。一方的な指示ではなく、所管と実現可能性を検討しながら実現を重ね、今では職員自身が改善を自律的に行う組織になりつつあります。
「行政のスピード感が変わった。リーダーの熱量が組織全体に広がり、組織文化を変える」とのお言葉を頂き、感謝します。