出馬表明にあたり

約60年ぶりの外部・民間出身の市長として、しがらみのない立場から2期8年近くにわたって市政を預かり、現職市長逮捕によって失われた市政への信頼回復、政令市ワースト1位の財政状況の改善、前例主義を排した能動的な市政運営への転換など、様々な課題に取り組んでまいりました。

この間、議会や市民のご理解、そして職員の奮闘により、設定した一つひとつの課題に対して迅速に対策を打つことができた結果、

  • 将来負担比率が政令市ワーストを脱却するなど、財政状況は着実に改善
  • 子ども医療費の助成対象を小学校入学前から中学校卒業まで拡充、保育所の待機児童ゼロを2年連続で達成するなど子育て支援施策の大幅な拡充
  • 前市政からの大きな目標であった焼却ごみ3分の1削減の達成
  • 企業立地件数の飛躍的な増加、国家戦略特区指定など経済産業施策の充実
  • 学校耐震化100%の達成など、防災対策の強化

など、数字ではっきりと示せる大きな成果を挙げることができました(2期の成果については別添資料のとおり)。意思決定が早く、市民に開かれたチャレンジ精神旺盛な市政へと変貌したからこその成果でもあります。

市政の方向転換を果たした1期目、その方向転換による成果を目に見える形で示すとともに千葉市の目指すべき都市像の骨格を提示した2期目、そして次の4年は骨格となる部分を完成させる4年です。
2期にわたる取り組みにより、千葉市が本来持つ特徴や個性を活かした都市となるために必要な種を蒔いてきました。その多くが既に芽を出し始めており、未来への投資によって幹へと成長させることで、未完の政令市と呼ばれた千葉市を全国に誇れる都市へと完成させることができると確信をしています。

市民の皆さまから改めて市政運営のかじ取りを託して頂き、千葉市にとって大事な4年間を、初心を忘れず、責任を持って取り組む決意を表明します。


<3期目のビジョン>

  • 首都圏政令市初の2年連続待機児童ゼロを達成するなど先駆的に取り組んできた子育て支援施策をさらに充実させ、保育所・子どもルームの待機児童対策や産前産後ケア、児童虐待等の困難な環境にある児童の支援に取り組む。
  • 平成29年度からの県費教職員の千葉市への移管に伴い、学校判断で教員を柔軟に配置可能とする等、「チーム学校」を強力に推し進めるとともに、モデル施策を実施してきた千葉市版放課後子ども教室を大幅に拡充させ、子供たちに多様な学びの機会を提供することで、千葉市の教育力の底上げを図る。
  • 「在宅医療・介護連携支援センター(仮称)」の整備、あんしんケアセンターの拡充などを図り、地域包括ケアを推進するとともに、生涯現役応援センター(仮称)の設置など高齢者の雇用、いきがい作りを推進する。
  • 国家戦略特区の活用により、ドローン等の最先端技術や世界の成長を取り込む先進的な都市戦略を進める。また、大きな実績を挙げている企業立地をさらに充実させ、民間と共同での産業用地の確保やIC周辺の規制緩和による産業や物流の拠点化を進めるほか、農や里を活かした施設を内陸部に誘引し、内陸部全体の活性化を図る。
  • 千葉駅の新駅舎・駅ビル誕生に刺激を受け、連鎖的に始まろうとしている千葉駅周辺の大規模更新を積極的に支援し、県都の顔として求心力を高める。また、商業軸の大きな変化を受けた中央公園周辺の活性化を図るため、パルコ跡地活用を支援するほか、中央公園~通町公園~千葉神社を連結させ、歴史と情緒ある街並みを作る「門前町構想」を推進する。
  • 就任以来進めてきた幕張新都心戦略をさらに発展させ、若葉住宅地区整備、幕張海浜公園への賑わい施設の導入、新駅設置、京葉線とりんかい線の相互乗り入れの実現などにより、幕張新都心「第二の幕開け」をより強力に推進する。
  • 民間活力を積極的に導入し、昭和の森、稲毛海浜公園、千葉市動物公園などで実績を挙げている千葉市版の公園変革をさらに推進し、泉自然公園、千葉公園などを賑わい、アート、スポーツの拠点としてリニューアルする。
  • 都市アイデンティティ、千葉市らしさの確立をさらに全庁的に推進する。加曽利貝塚の特別史跡指定を実現、オオガハスの都市づくりへの活用、千葉常胤生誕900年などの節目を活かした千葉氏の認知度向上や鎌倉時代の文化などを感じられる街づくりを推進するほか、稲毛海浜公園等のリニューアルなどを通して日本屈指の都市型ビーチの具現化を図る。
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック千葉市会場の成功に県と連携して取り組み、パラスポーツの普及、障害のある無しに関わらず、ともにスポーツを通して交流できる環境を整備するほか、多様性を受け入れる社会の構築を図る。
  • 市役所本庁舎の建て替え、危機管理センターの整備等を図り、行政の防災力を大幅に高めるほか、避難所運営委員会など地域の共助の力を高める。
  • 就任以来、市政の根幹に据えてきた「市民自治」の取り組み一つひとつをさらに深化させ、防災力や福祉力を高める力とする。
  • 政令市ワーストを脱却しつつある千葉市の財政健全化をさらに進め、「脱・財政危機宣言」を解除できる水準まで改善するとともに、未来への着実な投資と財政健全化のバランスを取る、健全財政都市に向けた新たな段階へ移行する。また、上下水道料金の徴収一元化の実現など、さらなる行政コストの削減と「市民に時間を返す」千葉市版の行政改革を推進する。


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2期8年の成果

2期目のマニフェスト

2期目のマニフェスト

3期目のマニフェスト

3期目のマニフェスト