3. 田舎の魅力を活かした新たな都市像への挑戦

「ともに進めよう!未来へつなぐ まちづくり」
~市民がワクワクする千葉市へ~

マニフェスト詳細 目次

1. 96万人みんなが主役の千葉市づくり
2. 市民の命と幸せを守る千葉市
3. 田舎の魅力を活かした新たな都市像への挑戦
4. 東日本大震災を受け、新たなまちづくりへ

田舎の魅力を活かした
新たな都市像への挑戦

市長就任後、積極的に市役所の外に出て企業関係者と意見交換を重ねてきました。今まで市役所とお付き合いがあった企業だけではなく、これから大きく発展し ようとしている若い企業とも交流、そこから生み出された新たな視点での経済施策を次々と展開しています。

そうした取り組みの結果、既に企業誘致件数は過去最高の実績、大型国際会議の誘致にも成功、海辺の一体的活用に向けた県との具体的協議も進展するなど、着 実に成果を上げてきています。千葉駅ビルの建て替え、イオンモール幕張新都心のオープンなど、千葉市の経済が大きく動く何十年に一度の機会をうまく捉え、 アジアの中で輝く千葉市となるべく、経済全体の発展に活かしていきます。

1. 積極的な企業誘致と起業支援で雇用拡大

① 攻める市役所!積極的な企業誘致と雇用拡大施策

 成果
  • 地元企業・商店街への支援充実、市内企業の撤退防止と、千葉市に新たな活力を吹き込む企業誘致と雇用拡大に取り組んできました。平成24年度の誘致実績は19件と、過去最高の実績を挙げています。
  • 全国トップクラスの企業立地補助制度を整備。さらに従来は企業誘致の案内を企業に送付するだけだった活動を、銀行・ビル賃貸企業と連携した提案・市長による企業セミナーの開催など、積極的な誘致活動にシフトし、平成24年度の誘致件数は過去最高の実績に(サイゼリヤの新工場など)
  • さらに雇用奨励補助金を創設。市内に誘致した企業が市民を正規社員として雇用する毎に補助を上増しすることで、市内への定着と市内雇用の拡大を推進
  • 企業の拠点集約が進む中、千葉市内の工場等の転出を防止し、千葉市への拠点集約を促進するため、市内事業所の追加投資を対象とした企業立地補助制度も創設し、日本製粉が10億以上の追加投資を決定
  • 幕張メッセなどにおける国際会議に助成する制度を創設。既に複数の会議誘致に成功するなど宿泊・飲食などに大きな経済波及効果
  • 商店街の街路灯に対して防犯街灯なみの補助を適用することで商店街の支援と地域の防犯力を向上
  • ふるさとハローワーク(国と共同で運営する新たな職業支援拠点。職業相談・紹介や就職支援をワンストップで実施)を開設するなど、雇用対策を充実改善
  • 若者の雇用支援として、就活生ではなく、大学1・2年生を対象とした市内の元気な中小企業経営者との合同説明会を開催。地元に有望な企業があるにも関わらず大企業を志望する、ミスマッチ現象の解消を図る
  • 姉妹友好都市であるヒューストン市や天津市・蘇州市呉江区と経済交流に関する連携を強化し、双方の企業が進出しやすい環境を整備
 今後のビジョン
  • 消費増税後の地域経済の冷え込みを最小限にするため、商店街等で使える市内限定のプレミアム付き商品券を発行する
  • 市長としてトップセールスを強化。セミナーだけでなく、有望・重要な企業に対して積極的に市長が誘致活動を実施
  • 企業立地補助に加え立地企業への融資を実施。補助及び融資実績を踏まえ、誘致する産業分野を限定した上で立地支援を拡充

② 新たな企業が育つ街へ!起業支援の充実で「起業するなら千葉市」の確立

経済の活性化のためには、既にある産業の支援・誘致だけではなく、これからの時代に相応しい新たなビジネスモデルを持つ企業が輩出される街を目指さなけれ ばいけません。千葉市は東京近郊では地価も比較的安く、豊富な大学数によって安定的な人材供給力を持つなど、恵まれた都市です。起業精神に富む、野心的な 都市を目指して、新たな視点での政策を展開していきます。

 成果
  • 起業支援のための金融支援プログラムを充実したほか、デスク一つから始められる新たなインキュベーション(創業支援)施設を整備するなど、起業の各ステップに対応したハード・ソフト面の充実
  • 新規性・独創性に富み実現性のある事業プランや技術を公募し、支援する「ベンチャーカップCHIBA」に新たに「学生部門」を創設するなど、制度を充実(第1回学生部門グランプリ受賞者は日経BP誌ウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど各賞を受賞)
  • 上記起業支援を行う千葉市の外郭団体:産業振興財団の理事長に市役所OBではなく、初めて外部人材を登用。民間の目線で起業支援
  • 大学や市内創業者と連携した子ども起業塾を開催。次世代を担う子どもの起業家精神を喚起
 今後のビジョン
  • 大学や市内創業者との連携を拡大して、インキュベーション施設の運営をさらに充実させるとともに、子ども起業塾についても連携先を増やし、市内各地域で実施
  • 起業支援した企業の上場支援を実施し、「起業するなら千葉」のブランドをさらに確立
2. 個性豊かな三都心の活性化

計画の見直しにより千葉駅西口再開発事業にメドをつけたほか、今まで千葉市が積極的に関わってこなかった幕張新都心の活性化について私自身が幕張新都心に 立地する企業を訪問し、パートナーシップを築いてきました。それぞれの特徴に合わせたグランドデザインを描いていきます。

 成果
  • 計画を柔軟に見直し、千葉駅西口再開発事業を着実に推進。平成24年10月に西口と市役所方面をつなぐ千葉港黒砂台線が開通。平成25年秋にA棟「WESTRIO」がいよいよオープン
  • JR千葉駅舎・駅ビル建て替え工事が進み、平成28年夏ごろに新駅舎が開業、その後順次駅ナカ・駅ビルがオープン。それに伴い、乗り継ぎが不便だったモノレール駅とJR駅舎間を見直し、連絡通路を設けることで改札を降りて同じフロアで行き来ができるように
  • 幕張新都心に立地する企業を順次訪問(イベント等と関係なく市長が幕張新都心の企業を訪問するのは初)。幕張新都心の企業群との定期的な意見交換の場を持ち、市との関係構築を図る
  • 幕張新都心の活性化に向け、県と共同研究を開始。幕張メッセでの大規模イベントとの連動、オープンカフェ等の賑わい空間作りなどを実施
  • 千葉市民花火大会の会場を幕張の浜に移動し、「幕張ビーチ花火フェスタ」として実施。観覧者は従来の20万人⇒30万人へと1.5倍となり、花火発数も8,000発⇒12,000発と1.5倍に。首都圏に誇る夏の風物詩とするべく、今後も幕張新都心と一体的なイベントとして展開

 今後のビジョン
  • 平成25年度より千葉駅周辺の街づくりを一体的に推進する千葉都心整備室を新設し、千葉駅周辺の再開発や活性化に向けたグランドデザインを定める
  • 西銀座地区やJR千葉支社などにも再開発の動きが出ており、これらの動きを支援し、千葉駅周辺の活性化をさらに推進
  • 千葉駅周辺に人が集中し、周辺商店街が寂れることのないよう、JR・商工会議所との三者協議により、周辺との連携施策を推進。また、実施中の栄町の電線地中化を完成させます
  • 千葉駅周辺に緑地が少ないことから、中央公園・通町公園の見直し・拡充など、回遊性を高める憩いの空間作りを推進
  • イオンモールの旗艦店となるイオンモール幕張新都心が平成25年12月にオープン。これら民間の動きと海浜幕張公園・幕張の浜の活性化(詳細は次項)などにより、国際コンベンション都市としての幕張新都心の魅力をさらに向上
  • MICE戦略の更なる推進、IR(統合型リゾート)の可能性と課題について研究を進め、幕張新都心のアーバンリゾートとしての魅力を高める
  • 幕張新都心に公衆無線LANを整備し、ビジネスマンだけでなく展示会・国際会議などで海外・県外から来た観光客の利便性の向上と幕張新都心の発信力強化を図る
  • 東幕張土地区画整理事業を着実に推進し、JR総武線幕張駅の駅前広場の整備と、JR総武線と幕張新都心のアクセス改善を図る
  • 蘇我駅周辺・蘇我スポーツ公園の整備を推進するとともに、ジェフユナイテッド千葉のイメージカラーに合わせた周辺環境の整備を進めることにより、「サッカースタジアムがある街」としてコンセプトを感じられる街並み形成を図る
3. 神戸・横浜とはひと味違う海辺の街へ

千葉市にはいなげの浜・検見川の浜・幕張の浜という3つの人工海浜があります。日本初の人工海浜であり、世界最長の人工海浜でもあります。首都の近くにこ れだけの砂浜を持つ都市は世界でも稀であり、3つの浜辺と隣接する公園を中心とする海辺の空間を活用することで、ベイエリア全体の魅力を高め、横浜・神戸 とはまた違った魅力を持つ港町に生まれ変わることができます。残念ながら今までは公園としての保全に意識が向き過ぎていたり、県の管理エリアとの調整が必 要であったりして、活用が進んできませんでした。防砂林として整備された松林も適切な整備が行われなかった結果、生い茂り過ぎ、海を遮ってしまっている状 況です。私が市長に就任後、市役所内の意識改革と県との調整を進めてきた結果、いよいよ海辺の一体的な活用に向けた施策を展開することが可能となりまし た。市民が自慢に思える海辺の街づくりをともに進めましょう。

 成果
  • 県との間で3つの人工海浜と隣接する2つの海浜公園を活用するための協議会を設置
  • 県と共同で千葉中央港における旅客船桟橋の整備を推進。さらにポートパーク周辺でのイベントの活性化と利用促進を図るため「千葉ポートパーク周辺施設利用促進協議会」をリニューアル
  • ヨットハーバーの活性化に向けた社会実験を実施したほか、ヨットハーバー周辺の松林の整備を実施
 今後のビジョン
  • 稲毛海浜公園・幕張海浜公園に砂浜に面したシーサイドレストラン・カフェなどの施設を整備するなど、東京湾の向こうに夕日を見ることができる千葉ならではの海辺の賑わいを創出
  • 具体的には、検見川の浜を前面に持つ稲毛海浜公園検見川地区に民間のノウハウと資金を導入するため、平成25年度より民間事業者の公募を実施、平成27年度の供用開始を目指す
  • 幕張の浜を前面に持つ幕張海浜公園についても、管理権を持つ県と調整して、同様の取組みを実施
  • 生い茂り過ぎた松林に手を入れて遊歩道を整備するほか、海を見ながら自転車で走れる道を整備
  • 千葉中央港の旅客船桟橋を平成27年度に1本、平成30年度に2本目を整備。工場夜景クルーズなどの湾内周遊はもちろんのこと、伊豆大島・羽田・横浜などの航路開拓に向けた検討を実施
  • 桟橋に隣接する旅客船ターミナルと付随施設には成田空港や羽田空港を利用する海外からの来訪者にもアピールできる、千葉らしさを演出できる施設を誘致
4. 田舎こそ魅力!緑豊かな環境を守り、都市の活力へ

① そこそこ都会でそこそこ田舎の魅力を最大限に活かす

千葉市の魅力は何と言っても「そこそこ都会で、そこそこ田舎」であることに尽きます。都会の利便性を享受できる一方で、農業・畜産が盛んであるなど、自然豊かな環境が身近にある、そんな千葉市の魅力をさらに高めるため、環境・農政施策をさらに推進していきます。

 成果
  • 新規就農者、農協などと直接意見交換の場を設け、その意見を農政にダイレクトに反映(遊休農地データベース化、後継者支援制度、有害鳥獣対策など)
  • 羽田空港再拡張に伴う千葉市上空の航空機騒音問題については、市長自ら騒音地域を視察したほか、国交大臣に直接改善の申し入れを行うなど、市民の暮らし優先の立場に立ち、国に対して強く改善を要求
  • 特別緑地保全地区の拡充など、千葉市にとって貴重なみどりの保全を推進(H20年度9か所24.4ha→H25年4月13か所61.6ha)
  • 所有者・市民団体・市の3者で協定を結び、地域住民により管理運営する市民緑地の設置推進(H20年度4か所→H25年4月17か所)
  • 千葉の原風景・谷津田の保全推進
  • 緑の少ない中心市街地を対象に、屋上壁面緑化の助成制度創設
 今後のビジョン
  • 地域で主体となる農業経営体、がんばる農家を支援。栽培から、加工、販売まで行う6次産業化を支援
  • 千葉市が誇る観光農園の広報PR、観光ルートの開拓支援、市民農園の更なる活用などにより、農村の持つ多面的な魅力を引き出す
  • 首都圏大都市の中でもトップクラスの市民農園をさらに充実、利用者拡大への広報PR
  • 公共施設の屋根貸しを導入するなど、太陽光発電設備設置をさらに促進
  • エネファームなど、新たな家庭用エコ設備への助成を検討
  • ごみ削減をさらに推進、ごみステーションの管理に積極的な自治会に対して備品の購入費用等を助成、不法投棄対策のさらなる強化(ごみステーションに監視カメラ等設置、不法投棄防止監視の通年実施)、ごみ出しが困難な高齢者等の支援(支援を行う団体への助成)
  • 上記対策などにより焼却ごみ1/3削減を早期に達成し、3清掃工場体制から2清掃工場体制への移行に向けた具体的な計画を策定し、推進
  • 市民がみどりの大切さを認識し 地域で行動する人の輪を広げるため、地域で利用ルールを決める、地域で管理することも進め、市民のみどりの保全への参加をさらに促進
  • 子どもたちへのみどりの体験・命に触れる機会の充実
  • 千葉市に多く残る田んぼや畑、樹林地は、貴重な生物の宝庫であり、生物多様性に配慮しつつ美しい景観を保つ取り組みを進める。
  • 中国等からの大気中の微小粒子状物質(PM2.5)の監視
  • 市民主体の手作り公園整備の実施、公園の使い方や利用調整を市民が決められるパークマネジメントの実施
  • 市民団体等と連携したプレーパークの取組みを拡大
  • 緑と花の地域リーダーの育成など、市民の緑・花づくりを支援

② 人口減少時代を見据えた長期的な街づくりへ

 成果
  • マンション・団地の再生に向けた支援制度の創設
  • 新基本計画にコンパクトシティの概念を取り入れ、集約型街づくりに向けた検討を開始
 今後のビジョン
  • 支援制度を活用したマンション・団地の再生を推進
  • 未整備の都市計画道路のうち、緊急性や防災面などを考慮した上で見直しを実施し、50年後も着工の見込みがない道路については都市計画設定を解除し、土地の有効活用を図る

③ 都市型観光と農村型観光の推進

千葉市には幕張メッセや千葉ロッテマリーンズ・ジェフユナイテッド千葉のホームスタジアムがあるなど有力な都市型観光施設を持つ一方、数多くの観光農園、 世界有数の貝塚遺跡である加曾利貝塚や風太くんがいる千葉市動物公園など、土と緑に溢れた癒しの空間が内陸部に広がっています。これら魅力を最大限に活用 する観光施策を戦略的に推進していきます。また、内陸部まで比較的平たんな地理を活かしての自転車施策も重要なポイントです。

 成果
  • 千葉ロッテマリーンズ、ジェフユナイテッド千葉と連携して各地域で教室を開催するなどのホームタウン推進施策のほか、市役所・区役所・各公共施設において両チームの試合情報を掲示するなど、市民が両チームを身近に感じられる雰囲気作りを工夫
  • QVCマリンフィールド(千葉マリンスタジアム)の施設充実を目的とした「マリン基金」を新たに設置。ファンに対して積極的に呼びかけた結果、1億円以上の寄附が集まり、人工芝の張り替え・トイレの改修などスタジアムの充実を着実に推進
  • 千葉市美術館において、優秀な学芸員が長期的な視野に立って企画展を準備できる環境を整えたほか、広報専門員を配置したことにより、メディアへの露出度も向上。平成22年度に過去最高の入館者数を記録しただけでなく、様々な賞を受賞(私自身も常連です)
  • 平成24年度に観光推進室・シティセールス推進室・ホームタウン推進室を統合し、新たに集客観光課を設置。さらに平成25年度より、民間の観光分野で活躍した人材を観光プロモーション担当課長に登用
 今後のビジョン
  • 千葉市動物公園リスタートプランを策定。動物の種類・展示方法などについて見直し・充実するほか、現在は市職員が務めている園長を外部から登用し、国内外の動物園と人脈があり動物飼育の経験が豊富な人材に就任頂くなど、千葉市動物公園を日本に誇る観光施設に
  • 大規模公園(稲毛海浜公園、千葉公園、昭和の森等)において、民間活力によるレストラン、アミューズメント等の賑わい施設の整備
  • 観光プロモーション担当課長を中心に、施設や資源の育成、旅行商品化、メディアを活用した情報発信により、集客を促進
5. まちをつなぐ
 成果
  • 県内初となる自転車レーンを整備するなど、自転車走行環境の改善に取り組む。また、ボランティアと連携して市内の主要道路全ての自転車走行環境を評価、それらをまとめた自転車走行環境マップを作成したほか、観光に適した自転車ルートの選定とPRなどを実施
  • 主な主要道路の整備(新港横戸町線ほか)
  • 懸垂型モノレールの特徴を活かした展望が良い新型車両(アーバンフライヤー)の導入
  • 橋梁長寿命化修繕計画の策定と、対処療法的な維持管理から予防保全的な維持管理に転換
  • 通学路について、警察、学校等との合同点検に着手し、路肩カラー化、注意喚起看板の設置等を実施
 今後のビジョン
  • 海側から内陸部まで市内を広域に移動できる基幹的な自転車走行環境を整備、モノレールに自転車を乗り入れ可能に、コミュニティサイクル導入の検討、自転車関係イベントの積極誘致など、「自転車の街:千葉市」を確立
  • 主な主要道路の整備(国道357号市役所前地下立体化と西警察署まで6車線化など)
  • 各バス会社が導入するバスロケーションシステム間の連携システムを導入して、市内のバスの現在地や到着時刻、乗り継ぎなどが一目で分かるように
  • 交通不便地域のバスルート確保に向けて、地域と行政がともに維持する仕組みの構築
  • 総武線、京葉線、京成千葉線等の幹線交通軸を強化し、広域的な利便性を向上(JR京葉線と東京臨海高速鉄道りんかい線との直通運転の模索など)
  • 駅前広場を整備し、乗換え利便性を向上(千葉駅西口駅前広場を平成25年秋に供用、東幕張区画整理による幕張駅駅前広場の整備促進)
6. 文化・スポーツの推進

① 千葉市文化の創造

 成果
  • 千葉市美術館では魅力的な企画展を積極的に行い、市外からのリピーターも多く、マスコミ等でも高い評価 を得て、平成22年度には過去最多の21万人の入館者となった。平成23年度からは高校生に対して、平成24年度の上半期間は市内大学等の新入生に対して も観覧料を無料にし、若い世代に対して芸術を身近に感じられるミュージアムとしての取り組みを展開
  • 千葉市に関係の深い芸術家と市民を結びつけるため、文化振興財団にアーツステーションを設け、様々な文化情報の発信と文化イベントのコーディネート機能を充実させる取り組みを平成24年度から開始
  • 若く有望な芸術家を積極的に発掘するため、平成22年度より芸術文化新人賞に新たに「奨励賞」を設け、今後の活躍が期待できる芸術家にスポットライトを当てている
  • 市内で活動するストリートミュージシャンと市民を結びつけるコンサートとして「ちば・まちなかステージ」を各区で実施
  • 加曾利貝塚の価値・評価の向上に向け、過去に実施した発掘調査資料の再整理事業をスタート
 今後のビジョン
  • 広範にわたる芸術文化の振興をより積極的に取り組めるよう、外部人材の登用を含め、専門性の高い人材の確保を行う
  • 市民が気楽に立ち寄ることのできるワンコインコンサート実施する
  • 新しい芸術文化の芽を発掘し支援するための制度を設ける
  • 加曾利貝塚の再整理事業を推進し、貝塚では日本初となる「特別史跡指定」を実現する
  • 市内に芽生えつつあるサブカルチャー(アニメ・コスプレなど)を新しい若者の芸術文化の息吹として、育てることのできる環境を整える

② スポーツ都市の実現

 成果
  • プロ・アマを問わず、トップスポーツチームやトップアスリートとの連携(オービックシーガルス、NECグリーンロケッツ、千葉ジェッツなど質の高い公式戦の千葉市での開催)
  • 千葉市にゆかりのあるトップスポーツチーム・トップアスリートに関するデータベース化
  • トップスポーツによる社会貢献活動のコーディネート
 今後のビジョン
  • スポーツ大会・イベントを千葉市内に積極的に誘致することでスポーツと経済の活性化を
  • 市内出身のトップスポーツ選手をデータバンク化し、市民や地域との交流を促進し、トップスポーツにいつでも触れられる千葉市、市民が地元のトップスポーツ選手を応援する千葉市に
  • 車椅子スポーツを積極的に支援し、車椅子スポーツのメッカ、さらには障害者スポーツの街へ
  • 地域における障害者とのスポーツ交流を促進するため、障害者スポーツ指導の研修会や障害者スポーツ指導員を養成
  • 市民のスポーツをする機会を充実させ、スポーツを通じての健康づくりに取り組む

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