[2020年2月22日] 花見川区の中学校教諭が新型コロナウイルスにり患

花見川区の中学校教諭が新型コロナウイルスにり患しました。当該校は連休明けの25・26日休校とし、最大2週間の休校も視野に入れていますが、専門機関の助言も得ながら確定します。また、全市立学校の予防的措置のため、全教職員の過去の発熱状況を調査し、必要に応じて検査、学級閉鎖・休校とします。
新型コロナウイルスについて必要な情報公開をしていく考えから市独自に会見しました。会見では校名も明らかにしていますが、当該校の子ども達が不当な扱いを受けないために、安易に校名を広げない配慮を求めています。当該校の保護者には本日周知しますので、皆さまもSNS含め、ご配慮下さい。
全教職員の発熱状況調査に加え、全校教職員・児童生徒の健康観察を徹底し、学級閉鎖や休校等の対応を適宜実施します。保護者の皆さまにも健康観察の徹底にご協力をお願いします。
一斉休校を求める意見もありますが、市単独、かつ学校のみ休校しても根本的な対策にはならないことから、国は国内感染期に移行するとの危機感を持って、必要な措置に踏み切ることを求めます。
なお、当該教諭は発熱はあるものの、容体としては安定していますし、当該校において例年、他学校と比較して体調不良を訴える生徒が多いという状況はありません。
今後、当該学校の消毒を実施するとともに、濃厚接触者の健康観察を行い、専門機関の意見を参考に、感染拡大防止に努めます。また、子どもルーム、保育所、幼稚園等についても対応を強化します。
千葉市では既に健康危機管理対策本部を設置しており、国内感染期を想定して、検査体制の強化、医療機関との連携・支援(医療用マスク不足状況確認→市の備蓄供給)、市主催イベントの中止・延期、行政機能を維持するため市職員の時間差出勤・遠隔業務の実施など、全庁的に対策を取っています。
今後も高齢者や糖尿病等の基礎疾患など重篤化しやすい方々を中心に、市民の健康を守るため、専門家の意見を取り入れながら取り組みます。
不安に思う市民の方も多いと思いますが、手洗い・うがい等、基本的な感染症予防の徹底に勝るものは無く、実際に市内インフルエンザ発生状況は例年と比べ非常に少なくなっています。
今後は全国どこで罹患者が出てもおかしくない状況ですから、罹患者が出た学校名や地域名で一喜一憂するのではなく、重篤者や死亡者を出さないという観点で社会として対応が必要です。
健康な方が罹患した場合、重症化するものではありませんが、高齢者や疾患を抱える方等に広げないために、免疫を高める、無理はしない、自らの健康観察や感染防止行動を取っていきましょう。
最後に、当該校の生徒は受験においては別教室ないしは別日に受験する方向で県と調整しています。感染症予防の観点から適切な対応を取っていきますので、当該校の生徒が不当な扱いを受けないよう、SNS・口コミ等でのご配慮を重ねてお願いいたします。